今日のお話「泣き婆さん」 2021.08.02会長ブログ 京都市左京区に「南禅寺」(なんぜんじ・・・日本の全ての禅寺で最も格式の高い寺)というお寺があり、その住職のお話。そのお寺の近くに「泣き婆さん」といういつも泣いてばかりで有名というお婆さんがいたそうです。ある時、偶然に通りでバッタリ出逢い、住職は「お婆さんは、何故いつも泣いているのですか?」と尋ねました。 すると、お婆さんは「近くで、長男が傘屋を営んでいて、晴れの日が続くと傘が売れないから、可哀想だからです」と。すると、住職は再び尋ねました。「しかし、お婆さんは毎日泣いていて、雨の日も泣いていると聞きましたよ」と。 すると、お婆さんは「長男の店の近くで、次男が下駄屋をしており、雨が降ると次男の店の下駄が売れず、可哀想だから泣いているのです」 「だから、毎日、心配で心配で、泣いているのです」そこで、住職は言いました。 「お婆さん、それは、逆ですよ!」「雨の日には、長男の店の傘が売れると、ニコニコ笑い、晴れの日には、次男の下駄が売れると、ニコニコ笑えばいいんですよ! そうすれば、必ずや長男も次男も商いがきっと上手くいきますから!」と。 すると、泣き婆さんの顔には、パッと明るさが差し、 それからのお婆さんは、周囲では有名な「笑い婆さん」(陽転思考)となりました。■事実にプラスもマイナスもない。あるのは解釈のみである。 参照「アフリカ大陸に派遣された2人の靴のセールスマン」以上。 会長ブログ