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Dr.高橋の酵素コラム 第1回「カビとカラダの関係」
蒸し暑い毎日が続いていますが、お元気でお過ごしでしょうか?残暑が厳しいこの時期は、カラダがだるいなどの体調不良がよく起こり、仕事や家事、趣味にさえもやる気が出ず、スランプ状態になってしまいがちです。高温多湿の環境にカラダがまだ順応しきれていないことが大きな要因と言われていますが、ならばその対策は単純で、積極的に運動して汗を流しながら暑さを楽しむことにつきます。「ただでさえ暑いのに運動するなんてとんでもない」と思われるかもしれませんが、週に3回は大汗を流すことが新陳代謝を促進し自律神経を丈夫にする上で大切です。そして筋力や心肺機能も高まり、暑さに負けない強くて疲れにくいカラダがつくられます。もちろん体内の老廃物もたくさん排泄されるので、肌もますますきれいになります。私は診療の合間に院長室で、スクワットや腕立て、腹筋などのトレーニングを行い、晴れた日は休み時間に3Kmほど走っています。
ただし、運動するだけでは疲労が残ってしまいますので、同時に良質のタンパク質やミネラル、ビタミンなどの栄養を摂取することが肝要です。そして忘れてはいけないのが水と酵素です。
私は長く新鮮血観察を行ってきたのでよく解っているのですが、高温多湿の環境ではそうでない環境に比べてはるかに、赤血球がお互いに引っ付き合って(凝集や連銭)血液がドロドロになりやすいのです。その要因としては単純な脱水状態ばかりでなく、ビアガーデンやバーベキューなどでの過食、そして雨天時に増えるマイナスイオンがあります。
ドロドロ血液の要素は赤血球の凝集や連銭ばかりではありません。実は今の時期、血液の中にカビが見られることが少なくないのです。「血液の中にカビがいるなんて、そんなバカな」と思われるかもしれませんが、カビは空中にたくさん浮遊しています。
高温多湿の環境はカビの繁殖にとって最適、手入れを怠ると鞄や靴などの革製品にもカビが生えてしまいますよね。私たちの皮膚にできる水虫も白癬菌によるものです。体力が充実しているときには、空気と一緒にカビが肺に吸い込まれても特に問題となることはありませんが、過労や不摂生、ストレスなどで弱っているときには、肺炎や深部真菌症、菌血症などを引き起こすことがあります。白血病やエイズなどで免疫力が低下した患者さんが、細菌やウイルスではなく真菌(カビ)の感染が原因で死亡することもあるのです。
一般の人の血液中に見つかるカビは、すぐに感染症を引き起こすものではありませんが、血液が汚れて体力が低下している証拠でもあります。疲れやすくカラダのあちこちが痒いときには、血液の中にカビが見つかることが多いものです。
このようにドロドロに汚れた血液を、きれいなサラサラ状態に戻すには、水と酵素を摂取しなければいけないということを会員の皆様はよくご存知だと思います。今の時期には特に十分量を摂取するようにしてください。私も食事と運動、そして酵素をはじめとするサプリメントによって力を充実させて頑張りたいと思います。
リファイングループ会員の皆様も、健康と美容と豊かさにふさわしい人であるように日々努力して、それぞれの美を手にしてください。
リファイングループ特別顧問
医師:高橋 弘憲
1958年生。宮崎県立宮崎西高・自治医科大学出身。僻地や地域中核病院、自治医科大学血液病棟などの勤務を経て、内科クリニックを開設。日常の診療活動にとどまらず、新鮮血観察(FBO)から見た理想的な健康法を研究。自ら実践しながら指導に当たっている。
著書:『健康・不健康の分かれ道』、『強運な身体をつくる生き方』、『血液が語る真実』など多数。