「贈る言葉」
私の講演を聞いたことも、私に会ったこともないという貴方に贈る
「今日伝えた言葉」
『いい人返上』
ビジネスにおいて「いい人」では成功しにくいと云われる。
それは、下記の【5つ】がないか、あるいは弱いからである。
■【いい人返上】
「いい人」の問題点
①「危機感」がない。
優柔不断で善柔で善弱であり、争いを好まず、信じて、受けて、待つ。
即決即断が出来ず、スピード感がない。
人の心はコロコロと変わる。
「君子豹変」人は豹変する。
(だから、ココロ(心)と呼ぶ。人のココロは1日に8億4000万回も変わると云われる。)
従って、今のうち、今のうち、今のうち・・・のスピードが必要。
スピードは危機感から生まれ、また、ビジネスは、即決・即断・即行のスピードが命である。
②「両極発想」がない 。
物事の全てに「反対側の存在」の意識や認識が弱い。
(従って、反対側を想定内とする準備も弱い。)
※一方がなくなれば、もう片方もなくなる。両極あわせてワンセットである。
ブレーキとアクセル
昼と夜
男と女
生と死
成功と失敗
金持と貧乏
性善説と性悪説
仏と鬼
優しさと厳しさ・・・。
3:4:3の法則とは、買う人がいるから、買わない人が生まれ、悩む人も生まれる。
覚悟とは、困難もあり、簡単には上手くいかない(反対側)を想定しながらも、
必ずやり抜くという心構えのことである。
③「自己主張」がない。
(単なる我儘:わがままとは違う。)
いい人は、断られる事を恐れて、プロポーズ(想いを伝える)が出来ない。
(現実の惨めな自分に出逢いたくない人。)
買う人がいれば、買わない人がいる。
やる人がいれば、やらない人がいる。
自分の事を好きな人がいれば、嫌いな人がいる。
「それが、どうした? ハイっ!次!」が、出来ずに、ずっとそこに立ち止まり、立ち尽くす。
いい人は、全ての人に好かれたい「不可能な完璧主義者」でもある。
④「党派性」がない。
自分が矢面に立ち、リーダーシップを取り、自分のグループ(党)と呼べるものを作れない。
いつも、誰かの陰に隠れ、誰かに追随し、自分の考えや想いやビジョン(未来像)や夢と目標を自分の口で語れない。
悪人は一人でも、すばしっこく、手強く、手厳しく強いのに団結力がある。
だから「悪党」という言葉はあるが「善党」という言葉はない。
善人こそが、自分の想いとビジョンの「自己主張」を、一人一人に強く語り、
そして、団結する力を持たねば、「正義は勝つ」とは、ならぬものである。
⑤「チャンネルの切り替え」が出来ない。
いい人は、まず、人生や仕事場は「舞台」である、という認識が薄い。
自分の人生や仕事の選択は、自分で決められる、自分のものである。
(何をどう思うは、自由である。)
しかし、自分が選択して(決めて)からは、自分以外にどう写る(他者評価)を無視しては、
人生もビジネスも成り立たず、破綻してしまう。
何故か?
自分の評価は、自分以外がするからだ。
(他者との社会生活を送る上においては、避けて通れないもの。)
妻らしさ、母親らしさ、ビジネスマンらしさ、プロらしさ、商人らしさ、専門家らしさ、販社らしさ、売上げ、収入、資格、試験・・・。
全て、自分以外が評価する。
自分がどう思うを大事にすると同じくらいか、それ以上に自分以外(市場・お客様)に、どう写るか?
を大事にしないと、ビジネスでの評価・報酬は得られない。
次に、人は、人生の舞台での「役柄」は、誰もが複数ある。
人は、その役柄に相応しいセリフ、立ち居振舞いが必要となり、「女優」である必要がうまれる。
妻役、母役、娘役、女役、友役、親類役、町内会役員役、仕事人役、商人役、部下役、上司役、客役、リーダー役・・・。
「猫だけ被れば嫌われる、十二支被れば立派な役者」
その役柄を、演じて(真似て)演じて(真似て)演じて(真似て)いるうちに、自然体(素)の本物となっていく。そして、ひとつの事柄が災いして、他のことまでに飛び火する「ドミノ倒し」を防ぐこと。
チャンネルの切り替えの意識が必要である。
「家庭と仕事」
仕事のトラブルが、家庭のトラブルに繋がらないように、また、逆にもならぬように
、人生のドミノ倒しを防ぐチャンネルの切り替え、気持ちの切り替え、場面(シーン)の切り替え、セリフや動作や所作の切り替えを、常に意識して、行うことが大事である。
以上、「いい人」に不足する問題点やポイントを列記しました。
参考になれば、幸いに思います。